Month10月 2014

ヨーロッパでは、ウォーターサーバーは一般的

消費量は日本の20倍「日本人のウォーターサーバーの平均消費量が国民ひとりあたり6・3リットルに達した」と書きました。しかし、これはヨーロッパ諸国とは比較にならないくらい小さな数字です。1995年の統計によれば、ヨーロッパ各国の平均消費量は、イタリアの136 リットルを筆頭に、ベルギー115リットル、フランスーー3リットル、ドイツが94リットルと、日本の15倍から20倍以上にもあたる数字です。

清涼飲料のうち日本で最も多く飲まれている炭酸飲料やコーヒー飲料だって、平均消費量は20リットルあまりなのですから、ヨーロッパ人がいかにウォーターサーバーをたくさん飲んでいるかがわかります。私もフランスやイタリアの平均的な家庭をいくつか取材しましたが、ヨーロッパの家族は日常生活の中で、ウォーターサーバーを本当によく飲みます。

イタリアの家庭では炭酸ガス入りの発泡水と普通のウォーターサーバーを各1本ずつ、それもI・5リットル入りのボトルを用意するのが普通です。ヨーロッパの人たちは(イギリスを除いて)基本的に水道水をあまり信用していません。

それはヨーロッパの水道水の水源の多くが河川水であるのに、海のない内陸の国や都市では下水をそのまま水源である河川に流してきたからです。上流にある都市が流した下水の混ざった河川水を、下流では水道として飲んで、また下水を流す、そうしたことを繰り返しているうちに、どんどん水質が劣化していったのです。もちろん現在では、ヨーロッパにも下水処理施設が増え、水道水にもさまざまな高度浄水処理がなされるようになりました。しかしまだまだ味覚にうるさいヨーロッパ人の要求を充たすレベルではありません。

ですからヨーロッパ人にとって、高いお金を出して水を買うということは特別なことではないのです。むしろ、安全で健康にいい水が高いのはあたりまえと考えています。反対に、高いお金を出すからこそ、ウォーターサーバーの品質や効能に徹底的にこだわるのです。ヨーロッパ産のナチュラルウォーターサーバーの品質が世界でも図抜けて高い理由はそこにあります。

日本でも消費者のニーズが高く市場競争が激しい商品はどんどん品質が向上していきますが、ヨーロッパの水はすべてそうした厳しい競争をくぐり抜け、生き残ってきた商品ばかりです。それに比べれば、日本のミネラルウォータ市場は、やっと本格的な競争が始まったばかり。そして私たち消費者も、その水がどういう個性や特徴を持っているかということより、値段の安さやブランドイメージで商品を選択している段階です。そうした意味でも、日本はまだまだ“ウォーターサーバー発展途上国”であるといえます。

ウォーターサーバーの軟水のペーハー値は?

硬度による分類ほどは使い分けの目安にはなりませんが、 ペーハー値によっても、その水の適性がわかります。ペーハー値とは、正確にいえば溶液中の水素イオン濃度を表す数値のこと。

わかりやすくいえばその溶液が酸性かアルカリ性かを示す目安です。ph7・Oを中性とし、それより数値が大きくなるとアルカリ性、小さくなると酸性を示します。小学生の時にやったリトマス試験紙を使った実験を思い出す人もいるでしょう。

人間が飲む水としては、当然ながらアルカリ性や酸性が強すぎるものは向きません。飲めないということはありませんが、健康への適性を考えれば弱アルカリから弱酸性くらいの水がふさわしいと考えられています。

ミネラルウォーターのペー(I値はだいたい5・Oから9・Oの範囲に収まるものが多く、このうち、ph7・1?8・Oのものを弱アルカリ性ミネラルウォーター、ph6・O?6・9までを弱酸性ミネラルウォーターと呼びます。

弱アルカリ性ミネラルウォーターは、健康促進に効果があるといわれています。そもそも人間の健康時の血液は、常にph7・35?7・45の弱アルカリ性に保たれているため、弱アルカリ性の水は体内に無理なく吸収されるからです。とりわけphを調節する機能が未熟な乳幼児にとっては、より負担が少ないと考えられます。 。弱酸性のミネラルウォーターは、化粧水がわりに使うのに向いています。それは人間の皮膚や髪の毛の表面が、弱酸性のペー(I・バランスだからです。

それよりも数値が低い酸性の水になると、弱い殺菌効果がありますから、うがいや洗顔に用いるのもいいでしょう。また腐りにくい特性があるので、災害時に備えて長期保存するのにも向いています。

弱アルカリ性のミネラルヴォーターには、ph7・2の〈エビアン〉や、ph7・4の〈六甲のおいしい水〉、ph7・3の〈コントレックス〉など。弱酸性のミネラルウォーターには、叫6・4の〈屋久島縄文水〉やph5・8の〈スパ〉などがあります。