自分の生き方にもっとこだわってみませんか?この一連のアンケートやニッタさんへの取材を通して感じたのは、人生の出発点にいる彼女ちが、職業観や家庭観、人生観などについて、真剣に考える機会をもたずにオトナになっているということでした。結婚に夢をもつこと自体、けっして悪いことではないのです。若い娘なら当然の心の動きです。

そのへんが整理ついていなくて、矛盾しているんだけど」この子供の問題については、あとでまたゆっくりと考えてみることにしましょう。ここでは、とりあえず、いまだまだまだこういう”子育ては母の手で”が主流であり、それ故に仕事の計画、人生設計が立てられないでいる、そういう若い女性の悩みだけを指摘しておきましょう。

◇夢なくして、未来はありえないのです。でも、その夢のもち方が、自分自身の人格形成や、一人前の人間として、それこそ”社会的一人前” として生きることに向けられてはいない、そのことの不幸に気づいていないことをわかってほしいのです。

言葉のうえでは「結婚生活は二人が協力して生きるもの」と言いながら、それは結局のところ「夫が外で稼ぎ、妻は家を守る」式の性別役割分担を言っているにすぎないことを知ってください。生きるうえにおいて二人が本当に協力しあわなければならないのは、夫と妻それぞれの”自分づくり” です。自分にこだわって生きることです。

自分を大切にしようということでもあります。結婚は未知の大陸ですから、人はどうしても保守的になりがちです。なぜ若い女性が保守的なのか、考えてみました。三つの要素があると思います。一つは”未知なものだから、二つには大切なものと意識されているから、三つには、祖父母や両親の保守的な結婚観に影響されているから。

ここをつき破っていくのは、あなた自身が勇気をもって、自分の生き方にこだわり、一回きりの人生を自分の手と汗で切り開いていこうとする意識の変革であるような気がしてなりません。そこでは傷ついたり涙したりすることもあるかもしれませんが、昔の諺のように、若いうちの苦労は買ってでもせよ、というのは、現代も生きていると思います。

二十代は体力、気力が一番充実している時期、少しくらいのつらさには耐えなさい、と言いたいのですが。よく言うではありませんか、二十代は二十代が作る、四十代は三十代が作る、五十代は四十代が作るって。人生の基礎の時期、人生の出発点にいるのですから、あのくそイマイマしい適齢期に惑わされないで、自分の生き方をしっかりと設計してほしいものです。